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STORY 02
土木

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チームワークと創造力で挑む、
大規模な宅地造成工事

約1年にわたり行われた大規模な宅地造成工事。このプロジェクトでは、当初から土地利用を変更して企業用地として活用することが決定しており、非常に大掛かりな造成工事を早期に完了させる必要があった。タイトなスケジュールの中、さまざまな創意工夫によって無事にプロジェクトを完遂させた3人に、やりがいを感じた瞬間や印象深い出来事などについて語ってもらった。

MEMBER

  • K.F

    統括所長 K.F

    土木本部 大阪土木事業部
    工事部 担当課長
    1990年新卒入社

    高架橋耐震補強工事や跨線橋補修工事、堤防耐震対策工事など、多岐にわたる土木工事を経験。本プロジェクトでは、統括所長として現場運営全般を担当。

  • M.A

    所長 M.A

    土木本部 大阪土木事業部
    工事部 課長代理
    1995年新卒入社

    架道橋耐震補強工事、高速道路拡幅工事、駅バリアフリー化設備整備工事などを経験。本プロジェクトでは、所長として施工管理全般を担当。

  • T.U

    所員 T.U

    土木本部 大阪土木事業部
    工事部
    2022年新卒入社

    新入社員としてはじめて担当したのが本プロジェクト。F統括所長、A所長の指示のもと、構成員として測量や写真管理、出来形管理などを担当し、土木工事の基礎を学ぶ。

※所属部署やインタビュー内容は取材当時のものです。

プロジェクトストーリー 土木

01大量の盛土に立ち向かう。
スケジュールを厳守するために奮闘

このプロジェクトでは、既存の5宅地を4宅地に変更し、企業がその土地を使うための造成工事を行いました。一番のポイントは、当初から企業誘致を条件に土地利用を変更することが決まっていたこと。引き渡し期日までに1日でも早く完成させる必要がありました。

そうですよね。当初からとにかく工期厳守が必達目標である、と。

しかも、現場の施工日数と1日当たりの施工量を考えると、岩石10万8700㎥の切土・運搬・盛土工事などを完了させる工期としては非常にタイトなスケジュールでした。

いかに効率よく掘削し、運搬・盛土するのか。これが最も苦労したところでした。

私はまだ入社したばかりで詳しいことは分かりませんでしたが、「工期がタイトだ」ということは聞かされていました。そこで、1日でも早く戦力になれるように、3日先、1週間先、さらにその先と、次のことを常に考えながら行動するように心掛けていました。

とにかく工期は守らなければならない。重機械や大型ダンプの台数を確保し、作業人数も増員するなど、やるべきことは本当にたくさんありました。こうした中で各工種の作業調整を綿密に行い、同時進行しながら効率よく工事が進捗するような現場管理に努めました。

プロジェクトストーリー 土木
プロジェクトストーリー 土木

02工事スタッフ全員が一致団結し、
さまざまな困難を乗り越える

現場では10万㎥以上の土を大型ダンプで1日数百回以上運搬しなければいけません。そこで、工事の進捗に合わせてルートを切り替えるなど、雨天による影響が出ないような運搬ルートを整備しました。また、場外に雨水の流出を防ぐための仮沈砂池についても、点検整備を徹底するようにしました。

掘削土の大半が岩石であったため、土砂と比べて掘削にとても時間がかかりました。そこで、効率の良い掘削土の運搬を実現するために、掘削範囲と順序、搬出経路の切替計画を作成し、進捗状況を見ながら協力業者と綿密に打ち合わせて通路の切り替えを行いました。その結果、遅れることなく掘削・運搬・盛土することができました。

毎週行われる週間工程会議で、FさんとAさんが協力業者の方々と綿密に打ち合わせされているのが印象的でした。工程の進捗状況や安全事項、注意点などを熱心に話し合い、皆さんが一致団結して工事に向き合っていると感じましたね。

そのほかにも、行政検査済証取得に向けて、工事が完成した場所から随時部分引き渡し検査をしていただけるように交渉を進めた点もポイントでした。

そうでしたね。盛土量が10万㎥以上あるため、盛土の品質管理試験を行うことによる施工の手持ち時間の削減も大きな課題でした。この点は、重機にGNSSシステムを搭載し、人工衛星による締固め・転圧回数の管理を行うことで省力化を図り、試験による施工ロスをなくすことができました。

プロジェクトストーリー 土木
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03プロジェクトを経て感じた
大きなやりがいと新たな気付き

10万㎥以上の切土掘削土の運搬から盛土までをスムーズに行えた結果、工期に間に合わせることができました。切盛土工が終了し、完成形が見えた時にはやり遂げた満足感がありましたね。

私が印象深かったのは、工事に携わった発注者や行政の担当者の方々、工事に従事してくださった協力業者の皆さんが、すべて同じ方向を向いて協力しながら工事を進められたことです。取引先からは「工期が限られた中でよく竣工していただきました。企業様へ引き渡し報告ができます。ありがとうございました。」といううれしい言葉を頂きました。

私も竣工書類を提出した際、「工事写真を分かりやすくまとめてくれているね。」と褒めていただいたのがうれしかったですね。

大変な工事でしたが、たくさんの人たちの協力があって竣工を迎えることができました。皆で誠心誠意、問題に向き合うことが、問題解決への一番の近道なのだと改めて気付かされました。

工事に携わった方々と、目標に向かって諦めずに協力できたことが本当に大きかったと思います。工事現場は、人と人との繋がりと協力が一番大切であり、人を育て、人を大切にし、感謝することの重要さを改めて感じましたね。

新人として今回の造成工事に携わり、FさんやAさんの姿からさまざまなことを学びました。今後もこの現場で身に付けた測量・写真整理・出来形管理などの知識を役立てていきたいです。新たに後輩もできましたし、先輩として恥ずかしくないような行動を心掛けて頑張りたいと思います。

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